Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

Lesen Sie 少年連盟 (しょうねんれんめい) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.920 Zeichen · 219 Bildschirme

Aozora Bunko

このときモコウはさけんだ。

「やあ、大きなやつがきましたぜ」

というまもなく、船より数十倍もある大きな波が、とものほうをゆすぶってすぎた。ふたりの支那少年は声をたててさけんだ。

「だから船室へかえれというに、きかないのか」

富士男はしかるようにいった、善金と伊孫はふたたび階段のふたの下へひっこんだ、とすぐまたひとりの少年があらわれた。

「富士男君、ぼくにもすこしてつだわしてくれ」

「おうバクスター、心配することはないよ、ここはぼくら四人で十分だから、きみは幼年たちを看護してくれたまえ」

仏国少年バクスターはだまって階段をおりた。嵐は刻一刻にその勢いをたくましゅうした。船の名はサクラ号である。ちょうどさくらの花びらのように船はいま波のしぶきにきえなんとしている。とものマストは二日まえに吹き折られて、その根元だけが四尺ばかり、甲板にのこっている、たのむはただ前方のマストだけである、しかもこのマストの運命は眼前にせまっている。

海がしずかなときには、ガラスのようにたいらな波上を、いっぱいに帆を張って走るほど、愉快なものはない。だがへいそに船をたすける帆は、あらしのときにはこれほど有害なものはない、帆にうける風のために船がくつがえるのである。