Japanische Klassiker mit Furigana
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にだい
尼提
Lesen Sie 尼提 (にだい) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.155 Zeichen · 5 Bildschirme
と言う意味を示したのである。が、尼提はいよいよ驚き、とうとう瓦器をとり落した。
「まことに恐れ入りますが、どうかここをお通し下さいまし。」
進退共に窮まった尼提は糞汁の中に跪いたまま、こう如来に歎願した。しかし如来は不相変威厳のある微笑を湛えながら、静かに彼の顔を見下している。
「尼提よ、お前もわたしのように出家せぬか!」
如来が雷音に呼びかけた時、尼提は途方に暮れた余り、合掌して如来を見上げていた。
「わたくしは賤しいものでございまする。とうていあなた様のお弟子たちなどと御一しょにおることは出来ませぬ。」
「いやいや、仏法の貴賤を分たぬのはたとえば猛火の大小好悪を焼き尽してしまうのと変りはない。……」
それから、――それから如来の偈を説いたことは経文に書いてある通りである。
半月ばかりたった後、祇園精舎に参った給孤独長者は竹や芭蕉の中の路を尼提が一人歩いて来るのに出会った。彼の姿は仏弟子になっても、余り除糞人だった時と変っていない。が、彼の頭だけはとうに髪の毛を落している。尼提は長者の来るのを見ると、路ばたに立ちどまって合掌した。
「尼提よ。お前は仕合せものだ。