Japanische Klassiker mit Furigana
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したいとみんぞく
屍体と民俗
中山 太郎
Lesen Sie 屍体と民俗 (したいとみんぞく) von 中山 太郎 (なかやまたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.651 Zeichen · 8 Bildschirme
それと同時に我国の各地に倒に歩く幽霊の出ると云う伝承の由来である。沖縄県の嶋々では近年まで、変死者を道の傍らに倒にして埋めたものである。
こうした俗信から導かれて、変死者の屍体を幾つかに斬り放して、各所に埋めて凶霊の発散を防いだ民俗もあった。即ち支解分葬がそれである。古く鳥取部万の遺骸を、朝廷の命令で八段に斬り八ヶ所に埋めたのもその一例であり、さらに平将門の首を、腕を、脚を祀つたと云う神社が各地に在るのも、またこの俗信に由来しているのである。京都府北桑田郡周山村の八幡宮の縁起に、康平年中に源義家が反臣安倍貞任を誅し、屍体を卜部の勘文により四つに斬って四ヶ所に埋めたが、それでも祟るので鎮護のために宇佐から八幡宮を勧請したのであると伝えている。これなども支解分葬の一例と見ることが出来る。
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屍体の或る部分が呪力を有し、または薬剤として特に効があると考えた民俗も、かなり大昔から行われたことである。勿論これには容易に手に入れることが出来ぬと云う点に、多くの俗信が繋がれていたことも見のがす訳には往かぬが、とにかくこうした事実のあったことは疑う余地はない。