Japanische Klassiker mit Furigana
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やまだちもんどう
山だち問答
山本 周五郎
Lesen Sie 山だち問答 (やまだちもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.163 Zeichen · 32 Bildschirme
六
んでしょうか」
「聞いたと云えるほどは聞いていません」
「なみはずれた男まさり、気が荒くて、我が儘で、馬を乗りまわし言葉も動作も男そっくりだし、客のいる部屋の前を湯あがりの裸で通る、……こういう評判をお聞きではございませんでしたか」
六
「噂のことは云いますまい」玄一郎は無遠慮に娘を見た、「……然し私は昌光寺であなたに会った、あなたの言葉を聞きあなたの態度を見た、そしてあれが身分正しい大家の息女の作法とは思えなかったということを告白します」
「そう云って下さる方があったら、もし五年まえにそう云って下さる方があったら」と、小雪は訴えるような調子で云った、「……そうしたら小雪は違った育ちようをしたと存じます、わたくしは負け嫌いの生れつきでした、我が儘でもございました、けれどもそれを好んでいたわけではございません、自分では恥じて、撓め直そうと努めました、ずいぶんそう努めたのですけれど、まわりの見る眼はもうそれを許しませんでした、小雪はなみ外れていなくてはならないのです、娘らしくふるまったり優雅であってはいけないのです、馬を乗りまわしたり、小太刀を遣ったり男のような口をきかなければならないのです、不幸なことには、父親さえもそれが小雪の本身だと信じていることでした、……美しい衣裳を着たい年ごろ、お化粧をしたり、髪かざりをする