Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

やまぶき

山吹

泉 鏡花

Lesen Sie 山吹 (やまぶき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.366 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

間)……先生は弱りました。が、町も村も大変な雑鬧ですから、その山の方へ行ってみます。――貴女は、(おなじく眠れるがごとき目のまま)つい、お見それ申しましたが、おなじ宿にでもおいでなのですか。

夫人 ええ、じき(お傍にと言う意味籠る)……ですが、階下の奥に。あの……

画家 それはどうも――失礼します。(また行く。)

夫人 (一歩縋る)先生、あのここへいらっしゃりがけに、もしか、井菊の印半纏を着た男衆にお逢いなさりはしませんでしたか。

画家 ああ、逢いました。

夫人 何とも申しはいたしません?……

画家 (徐に腕を拱く)さあ……あの菊屋と野田屋へ向って渡る渡月橋とか云うのを渡りますと、欄干に、長い棹に、蓑を掛けたのが立ててあります。――この大師の市には、盛に蓑を売るようです。その看板だが、案山子の幟に挙げたようでおかしい、と思って、ぼんやり。――もっとも私も案山子に似てはいますが、(微笑む)一枚、買いたいけれども、荷になると思って見ていますと、成程、宿の男が通りかかりました。

夫人 ええ、そうして……

画家 ああそうです。(拱きたる腕を解く)……「そこに奥さまがおいでです。