Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまもとゆうぞうしのきょうち

山本有三氏の境地

宮本 百合子

Lesen Sie 山本有三氏の境地 (やまもとゆうぞうしのきょうち) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.155 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

ぼうふらの湧く溝にあるのだ。その大溝が掃除されんうちは、いつになったってぼうふらは絶えやし」ないのである。では、その掃除はどのようにされるべきなのだろう。作者は一九二八年に書いた「風」の中でそれについて、素子にこういう意味を云わしている。生活というものは、鉄道線路のようなものではない。河のように野原を流れてゆくものだと思う。河は、両側に岸があって、水はいつもその間を流れるもののように思われるが、それは違う。岸があるから河はその間を流れるのではなく、河が流れたからこそ岸が出来た。この岸からわきへ出ちゃいけないといったって、水の勢とその地面の高低で河の流れはどうにでもなってゆく。これは国とか社会とかいうものにも当はまる。「法律だの道徳だのというものも、あれは矢張り大きな河の岸」のようなもので、「そういう河になるとなるたけ流れが変らないようにしようと思って、高い土手を築いたり、コンクリートの堤防を造ったりするけれど、そんなにしたってそれが流れに逆ったものならいつか大きな洪水が来て、きっと堤を切ったり、コンクリートの上を乗越したりする」「どうかすると、そんな堤防をおきざりにして、まるで違った方にどうと押出すこともあると思う」