Japanische Klassiker mit Furigana
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しまもり
島守
中 勘助
Lesen Sie 島守 (しまもり) von 中 勘助 (なかかんすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.146 Zeichen · 37 Bildschirme
それから南の浜へおりて器を洗うなどひととおり用事をすませたのち
「ごはんが残ったらおじやにしておあがりなさい」
といって帰っていった。あとに残って私は これでいよいよ独りになった と思った。
二十四日
安養寺さんへ御挨拶にゆくために島を出る。――註。島へ移るまで私は湖畔の安養寺さんの離れに御厄介になっていた。――池田さんの炉ばたで話してるところへ福岡の妹が危篤という電報がきた。池田さんの人たちが気にかけてきいたけれど私は笑って なんでもありません と平気でいた。
島へ帰る。昼飯の支度をするのも懶い。ぼんやり寐ころんでいる。ふと ああよく体を大事にしてといった と思い出して力なく焜炉に火をおこしはじめた。飯をかける。焜炉のまえに坐って煮える音をきくともなくきいてるうちにはらはらと涙がこぼれかかった。よくひとりで世話をしてくれた。――註。妹が嫁にゆくまえは小石川の家で母と私と妹の三人ぐらしだった。――裁縫がすきでいつも針をもっていた。日に何遍もココアをいれさせるとなさけなさそうな顔をしてやってくれた。瀕死の床に寐てる姿が眼にうかぶ。飯がふきこぼれるのでおろして菜の鍋をかける。