Japanische Klassiker mit Furigana
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おおおとこのはなし
巨男の話
Lesen Sie 巨男の話 (おおおとこのはなし) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.832 Zeichen · 8 Bildschirme
けれど、白鳥は、夕方になると悲しげに鳴いて魔女の家に帰ってきました。巨男は不憫に思って、こっそりと白鳥を飼ってやることにしました。昼間は野原へ放ってやって、夜は自分のベッドの中でねさせました。
巨男が、大きくなるにつれて魔女は、だんだん年をとって、ついに動けなくなりました。それで、毎日ベッドの上に横たわって、息子の巨男に魔法を教えました。けれど、その魔法は、みな、人間を種々の鳥獣にかえるものでした。
そのうちに、魔女はますます弱って、もう死にそうになりました。このときに、魔法をとく法を聞いておかねば、あの白鳥は、いつまでたっても、お姫様にかえれないと思ったものですから、巨男は、魔女の枕もとによって、
「いままで、お母さんは人間を種々の鳥獣にかえる法を教えてくださいましたが、まだ、魔法をとくことを教えてくれません。どうか教えてください。」とたのみました。
「では、教えましょう。」と、魔女はいいましたが、もう息もきれぎれで、声は蚊のようです。
「お母さん、はっきりいってください!」
巨男は、魔女の口もとへ耳をもっていきました。
「その鳥獣が、涙を流せば、もとの姿にかえるよ……」