Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme

Aozora Bunko

ほんとにあの方は、いまはひとり身で、お気の毒な方でございますよねえ」

これも、磯五が、まことしやかにおせい様に話して聞かした、からくりの一つに相違ないのだ。それが、あまりに巧みなのと、おせい様が、それを信じ切っているのとで、お高はあいた口がふさがらない気がした。

三

「うそでございます。何かのおまちがいでございます。磯屋の女房は、死んではおりませんでございます。立派に、生きているのでございます」

「いいえ。あなた様こそ、何かのお間違いでございましょう。五兵衛さまは、わたくしには、何一つ隠さずに、すっかりお話しくださるのでございます。

そのお内儀さんは、五兵衛さまを捨てて、ほかの男と逃げて、草加の在でなくなったのでございますよ。あんな立派な、気だてのおやさしい五兵衛さまをすてて、そんなことをするなどと、女冥利につきた方でございます。おおかた、義理も人情もわきまえない、蛇のようなお女だったのでございましょう、ばちがあたったのでございますよ」

お高は泣き出したいほど、くやしくなってきた。なみだが、お高の眼を、異様に光らせてきた。

「いいえ。五兵衛さんのおかみさんは、そんな恐ろしい人ではございません。