Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme

Aozora Bunko

龍造寺主計は、すぐ出してやろうと思った。ただその名義だ。やたらに金を出すというのでは、誇りの高い江戸の人間でしかも武家出である若松屋惣七だ。とても承引をしないにきまっている。

それかといってこの若松屋の店を買いとって、それをすぐそのまま若松屋に返上して、金だけ用立てたようにするのも、見えすいているようで面白くないのだ。その金を出す形式について、龍造寺主計は、あたまを悩ました。

掛川の具足屋について、一伍一什を聞いた。それを考えた。若松屋惣七が、この掛川の具足屋で大穴をあけて、そのためにこんにちの破滅を招いたということは、ちょっと合点がゆかないのだ。このことは、うき世離れがしているようで、旅をしていろいろな人間に会っているので、世俗のことに通じている龍造寺主計を、不審がらせた。

それも、お高のはなしで判明した。若松屋惣七は、商人の柄になく、出さなくてもいいところへ金を出したりして、侠気といえば侠気だが、それでいま苦しんでいるというのである。が、ここしばらく持ちこたえていさえすれば、具足屋という旅籠が、もうけを上げるようになることは、見えすいているというのだ。