Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
そのころ、ところどころへ名も住所も書いてない捨て文をして、法外のことがあるので、毎月、二日、十一日と日を限り、評定所の外の腰掛けに箱を出しておく。書き付けを持って来て、この箱へ入れるのだ。
時間は、昼間の九時間だ。箱のそとへ落としても何にもならない。悪人の仕置きに参考になる、証拠や反証でもいい。役人の私曲非分は、大いに歓迎する。繋訟中の事件で、係の役人があまり長くうっちゃっておいて迷惑していることなどもどしどし投書してよろしい。
が、単にじぶんのためや、私の意恨で、人のことを悪くいうのはつけないお取り上げにならない。何ごとによらず、じぶんで確かでないことや、また人に頼まれたからといって、両方のいい分を調べてもみないで、すぐ目安箱へほうりこむことはならぬ。何でもありのままに書いて、作りごとやごまかしは全然許されない。これらはすべてお取り上げにならないで、その投書は焼き捨ててしまう。
投書はみな持って来て箱へ入れなければならない。訴人の名前、宿所は必ず明記すること。これのないものはお取り上げにならない。
続々と投書があつまるなかに、天下国家の政道に関するものも多いが、個人の隠れたる犯罪をあばいてくるものもすくなくない。