Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme

Aozora Bunko

磯五は、すぐ帰ってくるとお高にいって、あたふたと部屋を出て行った。

ひとりになると、お高のこころは、また金剛寺坂へ飛んでいた。惣七のことが、すうと入れかわりに、彼女のあたまを占めだした。

そのとき、音もなく縁から人がはいって来た。金のかかったなりをした、四十あまりの大年増だ。

それが、お高の前に丁寧に指をついて、こう挨拶をはじめた。

「いらっしゃいまし。旦那のお妹さんでいらっしゃいますか。おうわさはしじゅう伺っております。わたくしは、磯屋の家内でございます――」

妹

一

おせい様が、わたしは磯屋の家内でございますと挨拶すると、客の若い女はひどくおどろいたようすなので、おせい様はあわてていい直した。

「いえ、まだ、家内――ではございませんが、近いうちにこちらへ参ることになっております。五兵衛さまといっしょになるはずになっておりますのでございます」

女房だといい切ったのを、いい過ぎたと思ったらしく、おせい様は赧い顔をして自分のことばに笑いながら「こちら様は五兵衛さまのお妹さんでございましょう?」

お高は、びっくりした。三年前に自分をすてた良人だ。