Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

田村 松魚

Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 田村 松魚 (たむらしょうぎょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.086 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

(この「光雲翁昔ばなし」は大正十一年十一月十九日(日曜日)の夜から始め出し、爾来毎日曜の夜ごとに続き、今日に及んでいる。先生のお話を聴いているものは高村光太郎氏と私との両人限りで静かな空気をこわすといけない故、絶対に他の人を立ち入らせなかった。最初の第一回は光太郎氏宅他は今日まで先生のお宅でされつつある。私たちはかねてから、先生の昔ばなしを聴きたく希望していたので、二、三年ほど前からこの事を先生にお願いしてあったが、この頃になってやっとその時機が来たのである。先生のお話に対しては、時々私たちは質問をしたり、或る時は、話題を提出したりすることもあるけれども、多くは、先生は口述的にポツポツと話し続けられて行った。私は丹念にそれを口語のままに聞き書きして行ったのである。もっとも筆記をするためにお話を伺ったのでなく、お話を聴きたいために話して頂いたのであるが、この有益にして多趣味のお話を我々両人の記憶にはとても残らずは記憶し切れないと思ったので、失念遺漏を恐れ、私が筆まめなのに任せてすべてを聞き書きしたのである。しかし、私の最初の考えは(今もそうであるが)彫刻家としての先生の七十年の生活を詳しく知ることを希望したと同時に、もう一つ、それを現代の人々にも知らせたく、また後の世に残して置きたいと思う意味もあった。