Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.422 Zeichen · 3 Bildschirme
それで人がぞろぞろと出る。陽気は春に掛かっていてぽかぽか暖かくなって来るし、今まで狐狸のいそうな原の中が急にこう賑やかになったのであるから、評判が次第に高くなって、後にはこの原へ通う人で西町の往来は目立つようになって来ました。こうなると、それに伴れてまた色々な飲食店が出来て来る。粟餅の曲搗きの隣りには汁粉屋が出来る。吹き矢と並んで煮込みおでん、その前に大福餅、稲荷鮓、などとごった返して、一盛りその景気は大したものでありました。
といって別にこれといって落ち附いて、深く見物しようなどというものはない。いわば縁日の本尊のないようなもので、何んというきまりもなく、ただ一時の客を呼んでドンチャンと騒いでいました。
私は、西町の例の往来の見える仕事場で仕事をしていると、ぞろぞろ前を人が通る。これが皆佐竹の原へ行くのだということ。花時に上野の方へ人出の多いは不思議がないが、昼でも追い剥ぎの出そうな佐竹の原へこんなに人出があるとは妙な時節になったものだと思って仕事をしていたことであった。