Japanische Klassiker mit Furigana
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へいげんのきととり
平原の木と鳥
小川 未明
Lesen Sie 平原の木と鳥 (へいげんのきととり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.473 Zeichen · 7 Bildschirme
彼らの父鳥は、その木のいただきにとまって、さえずったのです。また、それから離れて、田の畦のたくさんの並木の間にまじって、はんの木立が、かすんで見えました。そこで、彼らの父鳥は、狡猾な人間のために捕らえられたのでした。
「お父さんは、どうされたでしょう?」
母鳥から、父鳥の話をきかされていたので、子供たちは父鳥を思うてたずねました。
「どうなされたか? お父さんがわるいのでない。お父さんは、正直だった。お父さんは正しかったのだよ。」
「僕たちも、時節がきたら、お父さんのように、だれにきがねすることもなく、朗らかに歌うつもりです。すべてのものが勇気をもつように、また、正しく働くように……。」
子供たちは、思い思いのことを、母鳥に訴えるごとく語りました。そして、正しい父鳥が、罪もなく、殺されるとは、どうしても考えられなかったのです。
「お母さん、どうして、罪もないのにお父さんは、捕らえられたのですか。」
「お父さんが、みんなのために、いい唄を歌ったのを、その人間は、自分だけで、その唄をきこうとしたのだよ。」
「じゃ、お父さんを捕らえて、殺しはしないんですね。」
「人間が、生かしておこうとしても、自由がなければ、なんでお父さんが生きていられるものか。