Japanische Klassiker mit Furigana
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あきばしょから
平野零児随想集 らいちゃん
平野 零児
Lesen Sie 平野零児随想集 らいちゃん (あきばしょから) von 平野 零児 (ひらのれいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.838 Zeichen · 48 Bildschirme
私はそれを否定する必要はないが、梢風さんの漁色は、晩年では極めて観念的なものだったと思っている。それは『女経』の最後第十二話のかきだしになっている「人が老いるのではない、恋愛が老いるのだ」というフレーズをがん味する時、好んで、ナイトクラブや、ヌードショーの楽屋に入りびたったのは、漁色というよりはむしろ、あのような、キャッチフレーズを得るために、通った悲そうなものがあったのではなかったかと思われる。
『女経』の十二話にわたる物語の大半は、幾度か、私が梢風さんの口から、例の話上手な調子で聞かされたものである。事実の裏付けは確かにあったが、必ずしもそれだからといって梢風さんが女から女へと渡り歩いたドンファンだったとは思われない。
結局梢風さんは、上手なストーリーテラーであったが、ひたぶるな恋愛に身を焦がすような人ではなかったと思うのである。
『女経』とゴシップで、梢風さんは大変なデイレッタントのように晩年は世間から見られたが、梢風さんの真骨頂はすぐれた伝記小説家であったと見るのが、私は正しいのではないかと思う。だから『本朝画人伝』などは梢風さんの尊い労作として、これは永遠に評価されて残るのではなかろうかと思う。