Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうふくのけんせつ

幸福の建設

宮本 百合子

Lesen Sie 幸福の建設 (こうふくのけんせつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.347 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

ですからものを能率的につくるという機械の発展は十九世紀以来驚くべきものなのです。第二次ヨーロッパ大戦ではたくさんの発明がありましたからわかりませんけれども、少くとも第一次ヨーロッパ大戦の前までは、もし地球上の人が一日に五時間ずつみなで働けば、その当時よりもはるかに豊かなものの多い健康な楽しい生活ができるというところまで生産の技術と生産の能率が高まっておりました。そういたしますと、皆さんお勤めになっていらっしゃるかどうか知りませんが、とにかく大ていの人は現在労働時間七時間、八時間ということを要求しております。大ていの婦人の労働時間は十時間、十一時間というのは今の労働法で平気で通用しております。かりにもし五時間で私共の着るもの、住む家のためのもの、電気その他すべてが生産できますならば、あとの五時間は誰のために働いてきているか。これが面白い問題なのです。私共は十一時間働いてかすかすの月給をとってそれで物価が三倍でやりきれないでいる。けれども本当に考えてみますと、実際に私達のいるものは五時間ですから、どこかの織物工場で五時間働いて織物をつくるなり、どこかのゴム工場で五時間働いてわれわれのはく靴や雨合羽をつくって、それらのものがお互いの等しい価値で運転するならば、あとの五時間は誰かのために働いていることになる。