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Japanische Klassiker mit Furigana

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げんだん

幻談・観画談 他三篇

幸田 露伴

Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

貞徳は公より遥に年下である。我身の若さ、公の清らに老い痩枯れたるさまの頼りなさ、それに実生の松の緑りもかすけき小ささ、わびきったる釣瓶なんどを用いていらるるはかなさ、それを思い、これを感じて、貞徳はおのずから優しい心を動かしたろう、どうぞこの松のせめて一、二尺になるまでも芽出度おわしませ、と「植ゑておく今日から松のみどりをも猶ながらへて君ぞ見るべき」と祝いて申上げると、「日のもとに住みわびつゝも有りふれば今日から松を植ゑてこそ見れ」と、ただ物をいうように公は答えた。

その器その徳その才があるのでなければどうすることも出来ない乱世に生れ合せた人の、八十ごろの齢で唐松の実生を植えているところ、日のもとの歌には堕涙の音が聞える。飯綱修法成就の人もまた好いではないか。

(昭和三年四月)