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Japanische Klassiker mit Furigana

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げんだん

幻談・観画談 他三篇

幸田 露伴

Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

」

などと言っている中に雨がきれかかりになりました。主人は座敷、吉は台所へ下って昼の食事を済ませ、遅いけれども「お出なさい」「出よう」というので以て、二人は出ました。無論その竿を持って、そして場処に行くまでに主人は新しく上手に自分でシカケを段※(二の字点、1-2-22)細に拵えました。

さあ出て釣り始めると、時※(二の字点、1-2-22)雨が来ましたが、前の時と違って釣れるわ、釣れるわ、むやみに調子の好い釣になりました。とうとうあまり釣れるために晩くなって終いまして、昨日と同じような暮方になりました。それで、もう釣もお終いにしようなあというので、蛇口から糸を外して、そうしてそれを蔵って、竿は苫裏に上げました。だんだんと帰って来るというと、また江戸の方に燈がチョイチョイ見えるようになりました。客は昨日からの事を思って、この竿を指を折って取ったから「指折リ」と名づけようかなどと考えていました。吉はぐいぐい漕いで来ましたが、せっせと漕いだので、艪臍が乾いて来ました。乾くと漕ぎづらいから、自分の前の処にある柄杓を取って潮を汲んで、身を妙にねじって、ばっさりと艪の臍の処に掛けました。