Japanische Klassiker mit Furigana
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かんとんねぎ
広東葱
国枝 史郎
Lesen Sie 広東葱 (かんとんねぎ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.425 Zeichen · 15 Bildschirme
「ホー」と自分は呟いた。「それじゃ屹度あの学生は一旦あすこから立ち去った後、再びあすこへ行ったんだな。そうしてあすこから帰えり道で惨殺されたというものだ」
自分は前夜その学生が、夜遅く黄華軒へやって来て美しいボーイと囁いた後、立帰ったことを思い出した。
「つまりその後で又来たんだ」
自分はなんだか此事件に関係があるような気持がして、翌日の朝刊が待遠しかった。
翌日の朝刊の社会面は半ばこの事件でふさがれていた。
「おや!」と自分は声をあげた。
被害者が指に穿めていたダイヤモンドの高価の指環を、黄華軒の美しい例のボーイがちゃんとその指に穿めて居たので嫌疑者としてそのボーイが拘引されたという記事が、一号活字で記るされていた。
「まさか美少年のあのボーイが殺人罪は犯すまいが、それにしても指環を穿めていた以上何か関係はあるのだろう」自分はなんだかそのボーイが可哀そうに思われてならなかった。昼過ぎに新井君がやって来た。
「これから曲馬を見に行こう」
「曲馬ってどこの曲馬をだい?」
「勿論浅草の曲馬をだが……君が厭なら一人で行くよ」
「久々で浅草へ行こうかな」
そこで二人は家を出た。