Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
それに引換えて文治の罪状送書(おくりがき)を見ますと、下(しも)のような裏書(うらがき)があります。
「右の者思召有之候(おぼしめしこれありそうろう)に付、遠島中軽々しく取扱い申すまじく候事、町奉行公用人某印」
としてあります。さア其の頃の事でございますから、町奉行公用人の裏書は中々幅の利いたものでございます。一同顔を見合せましたまゝ別に評議もいたしませぬが、以心伝心で文治に十分の利を持たせ、結句平林は自業自得、殺され損ということに落着(らくちゃく)いたしました。尚(な)お別席に於て諸役人一同評議の上、文治を呼び出して、「今日(こんにち)より右平林の後役(あとやく)は其の方に申付けるによって役宅に住(すま)い、不都合なきよう島内囚人(しゅうじん)の取締を致せ、下役人一同左様心得ませえ」との有難き言渡しでございます。文治は恐入って両三度辞退いたしましたが、お聞済(きゝずみ)がございませぬから、余儀なくお請け致しました。文治は上々の首尾にて白洲を引取り、何(ど)うなる事かと心配して居りました徒党の囚人(めしゅうど)一同に向いまして、
文「各々方(おの/\がた)お悦び下さい、拙者は軽くって切腹、重くって縛り首と覚悟してお白洲へまいりしところ、上(かみ)のお慈悲を以て罪をお免(ゆる)し下されたのみか、勿体なく