Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
蟠龍軒も少しくいびきを掻きながら、様子を窺(うかゞ)って居りますと、
瀧「おゝ昼の中(うち)に帰ろうと思いましたら、図(はか)らず夜(よ)に入(い)りまして恐入りました、御前様それはいけませんよ、いゝえ私(わたくし)は其処(そこ)へ打ちましたのではございません、此方(こちら)へ伸びたのでございます、お寄せなすッちゃア御無理ではございませんか、御前様お止(よ)し遊ばせ、手前は碁のお相手に……」
頃合を計って蟠龍軒、
「ウーイ、余り御酒を過したので御前をも憚(はゞか)らず、とろ/\と睡(ねむ)って大きに失礼いたした、おや、お燈火(あかり)が消えましたな、御近習お燈火を」
と御前の座敷へ踏込(ふみこ)み、何やら難題を吹掛(ふっか)けましたので、松平の殿様も弱り果て、
殿「何事も内済(ないさい)に致せ、これ誰(た)そある、金子を遣(つか)わせ」
近「はゝッ」
とまご/\して居ります処へ、後(うしろ)の襖(ふすま)を押開けて、当家の老臣妻木數馬(つまぎかずま)という者が入(い)り来(きた)りまして、
數「その金子は手前どもが遣わします、御前様にはお奥へ/\、これ御近習衆、御前をお奥へお連れなさい」