Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくしゅう
復讐
夢野 久作
Lesen Sie 復讐 (ふくしゅう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.695 Zeichen · 46 Bildschirme
たしかに源次郎氏の姉の子供だと聞きましたが、それが、実松当九郎といって、この事件の犯人と眼指されている二十二三歳の青年なんです。尤も今は四十以上の年輩になっている訳で、ちょうど貴方位の年恰好だろうと思われるのですが」
「ハハア。どんな風采の男か、お聞きになりましたか」
「スラリとした色の白い……女のような美青年だったそうです。何でもズット以前から叔父の源次郎氏に学費を貢いでもらって、東京で勉強していたけれども、不良少年の誘惑がうるさいからこっちへ逃げて来たという話で……そうしてこの病院の加勢をしながら開業免状を取るというので、村外れの叔父の家から毎日通っていたそうですが、頭のステキにいい、何につけても器用な男で、人柄もごく温柔しい方だったので、養父の玄洋が惚れ込んでしまって、うちの養子にしようかなどと、養母に相談した事も、ある位だったそうです」
「ハハア。玄洋先生は余程開けたお方だったのですな」
「そうですね。養父はどっちかと云えば人を信じ易い性質だったのでしょう。品夫の実父の源次郎氏の事なども、獣医には惜しい立派な人物だと云って賞め千切っていたようですが、よく聞いてみるとそれ程の人物でもなかったようで、こんな村の獣医相当の人間だったのでしょう。