Japanische Klassiker mit Furigana
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
Lesen Sie 心理試験 (「しんりしけん」じょ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.338 Zeichen · 197 Bildschirme
た」
「どんな様子だったね?」
「医者の話によりますと、患者は右腕を失って、右の胸に大きな孔が出来ていたそうで、傷の中から、鉛や鉄の弾丸が出たといいます」
「やっぱり菓子箱を受取ったのだろうね?」
「いえ、家族のものは、ただ過失だといったそうです」
「患者はどんな男かね?」
「父親と一しょに区役所につとめて、製図をやっているそうですが、父親はもう五十年も勤め、息子も十七年から通っているそうです。人嫌いな臆病な性質で、いつも家の中に引き籠って、あまり外出もしないおとなしい男だそうです」
「そうか、とにかく、その家を検べて来よう」
プライス探偵は二人の部下と共にフルトン街へ来た。クロッツ家を訪うと、女中が出て来て、皆さんが留守ですからといって拒絶したが、警察からだときいて、已むなくプライスたちの自由に任せた。
「ヘンリーさんは昨晩どうして怪我をしたのかね?」と探偵は室内の女中に訊ねた。
「何でも、薬品が爆発したそうで、旦那様と奥さまとで一時間ばかり手当をなさいましたが、どうしても血がとまらぬので、病人運搬車をよびました」
ヘンリーの居間はやはり惨憺たる光景を呈していた。