Japanische Klassiker mit Furigana
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
Lesen Sie 心理試験 (「しんりしけん」じょ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.338 Zeichen · 197 Bildschirme
そうして依然として、寸断の行為を続けました。
「いい加減にしないか」と京山は声を強めていいました。
と、その時仙波は何思ったか、怖ろしいものでも見つけたかのように、そのうちの一つの臓器をじっと見つめていましたが、やがて、手に取り上げて見るなり、
「やッ」と叫びました。「これ、貴様、とんでもないものを持って来たな」と、怖ろしい眼をしていいました。
「何だ?」
「こりゃ貴様、子宮だぞ!」
「え?」
「え? もないもんだ。これ、よく聞け、貴様がもってきたのは女のはらわただぞ」
「女?」
「そうよ、男に子宮はない」
「だって」
「だってじゃない。女と男と間違える奴があるか。一目でわかるじゃないか」
「でも、顔と局部には白いきれがあててあった」
「髪があるじゃないか、髪が」
「髪はなかったようだ」
「嘘いえ。それに乳房でもわかるじゃないか」
「それが、乳房も大きくなかったようだ」
「おい、おい」と仙波の声は荒くなりました。
「人を馬鹿にするなよ、人を」
「何を?」と、京山もいささか憤慨しました。
「貴様、助手をだまして、箕島のダイヤモンドをせしめ、俺には別の死骸のはらわたを持って来たな? 道理でながくかかったと思った」