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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんぞうとうなん

心臓盗難

海野 十三

Lesen Sie 心臓盗難 (しんぞうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.434 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

「とにかく後でまたご連絡しましょう」

袋探偵は、頭をふりふり病院を出ていった。

意外と意外

それから袋探偵は、急に忙しくなった。

気になることを大急ぎで一つ一つ片付けてゆかねばならない。

彼はまず安東仁雄の性行調査を行った。安東の止宿しているアパートのおばさんをはじめ、その友人たち、勤め先の上役と下僚、それから彼の加入しているロザリ倶楽部の給仕や給仕頭や預所の婦人たちを訪ねまわった。

その結果、安東仁雄の人柄がわかった。彼は模範的な温和しい青年であって、金銭関係についても婦人関係にかけても極めて厳格であって、一つのスキャンダルもない。強いて欠点をあげれば、彼安東はまるで徳川時代の箱入娘のように気が小さすぎて、人前にもろくに口がきけず、況んや婦人に向いあうと、たとえ相手が八十の梅干婆さんであっても、彼は頬から耳朶からすべてを真赤に染めてはずかしがるのだそうであった。

(はてな。それはすこし解せないことだわい)

と、袋探偵は頸をひねった。というのは、彼は安東が自分の病床のまわりに若い看護婦を五六人もひきよせて、きゃつきゃっとふざけていたこの間の光景を思い出したからだ。