Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
どっかに、その鍵がおちていないかなあ」
そういって大尉は、室内をまたきょろきょろみまわします。
一彦は、それには答えないで、じっとその大きな鍵穴をみつめていました。
3
お猿の面の下にある大きな鍵穴!
一彦少年は、しきりに考えています。
(どこかで、見たことのあるような鍵穴だが――)
そのうしろに、塩田大尉の靴音が、こつこつこつときこえてまいりました。
「ざんねんだなあ。どこにもそんな大きな鍵はおちていやしないよ、一彦君」
「あっ、そうだ!」
そのとき一彦は、とびあがって、さけびました。
「この鍵は、僕が持っています」
塩田大尉は、びっくりしました。
「えっ、なんだって。君がこの鍵を持っているって」
「そうです。いまやっと思い出しました。これはあのお猿の鍵がはいるのにちがいありません」
「なに、お猿の鍵だって」
「ええ、そうです。それはね、あの怪塔王が海辺におとしていった鍵なんです。僕はその鍵を型にして別の鍵をつくって持っていますよ、怪塔の入口も、その鍵であいたのです」
「そうか。ふうむ、それはたいへんな鍵だ。一彦君は、今それを持っているのかね」
塩田大尉は、息をはずませて、ききかえしました。