Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
2
頭の上から、さっと照らしつけた青い光!
「おやっ――」
と、小浜兵曹長は、上を見あげました。
すると、下から二十メートルもあろうと思われる高い天井に、一つの青電灯がついたことがわかりました。
それと共に、今小浜兵曹長のいる室内の様子が、青い光に照らし出されて、大分はっきりわかってまいりました。
それは、実に細長い室でありました。まるで、煙突の中にいるような気がします。兵曹長の横たわっている所は、円くて、そして人間がやっと手足をのばして寝られるくらいの広さの床をもっていました。そこから上は、まっすぐに円筒形の黒い壁になっていました。
「ふん、怪塔王が好きらしい造りの牢獄だ」
その黒い壁に、もしや上にのぼれる梯子のようなものでもあるかと思いましたから、よく気をつけて眺めました。しかしそのような足掛りになるものは何一つとてなく、全くつるつるした壁でありました。
その時、小浜兵曹長の頭に、ちらりとひらめいた疑問がありました。
「なぜ、今頃になって、天井の青い電灯がついたのだろうか」
これはなにか、小浜兵曹長に対し、上からピストルでもうちかけるのではないかと思われました。