Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かいきじんぞうとう

怪奇人造島

寺島 柾史

Lesen Sie 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) von 寺島 柾史 (てらしままさし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.159 Zeichen · 87 Bildschirme

Aozora Bunko

「それじゃ、僕と同じ運命なのですか」

「そうじゃ、わしは、古ぼけた兵器製造機として、もう不要になったのじゃ。そこで、海へ棄てられてしまう。……わしは、たった一人で死にたくはないので、せめてもの道連れにとおもって、君の命乞いをしたのじゃ」

ああ、そうだったのか。僕は、それを知ると、この博士に怒りを感じた。

「僕は、あなたの道連れになるのは、お断りします」

僕は、断然拒絶した。老博士は、淋しく笑って、

「いや、ぜひこの老人と一緒に死んで貰いたい。……それとも、君は、あの麻袋に詰められて海ン中へ叩き込まれたいのかい」

「…………」

「わしと一緒に死んでくれるか、それとも、名もない雑役夫のために、海に叩き込まれるか。その二途よりないのだが……」

少し考えていた僕は、

「あんな雑役夫に殺されるよりか……」

「おお、やっぱり、わしとこの島に残されるか」

「はい」

「うむ。それでこそ、義も情もある日本人じゃ。君は、わしの唯一の味方じゃ……では、わしの本心を明してあげよう」

「え! 本心ですって?」

「そうじゃ。わしは、いかにも古ぼけた兵器製造機じゃ。けれども、むざむざと、アメリカの兵器会社の奴等のために、海洋の真ン中に棄てられはしないぞ。