Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
博士は、眩暈のするような自失状態の中で、意識を霞ませているうちに、沼の真中ほどのところが急にザワザワと波立ちはじめ、白い水煙が虹のように空ざまに立ちのぼったと思うと、凄まじい噴流の間から大木の幹のようなものがヌーッと現われてきた。
一瞥には、それは、大きな海蛇のようなものだった。キラキラと光る眼をもった大錦蛇のようなものは、みるみるうちにスルスルと二十フィートも伸び出し、ややしばらくの間、水面から二、三尺ばかり上のところでクネクネとくねり廻っていたが、そのうちに、今度は、中洲のようになった浅瀬の上へ、濃灰色の、小山のような厖大なものが※(「山+秬のつくり」、第4水準2-8-33)然とのしあがって来た。
「おーッ!」
という驚異の叫びが、期せずして一同の口から迸った。
なんという怪偉!
それは、大蛇のような長い頸を持った、象の五十倍もあろうと思われる巨大な四足獣だった。沼の上を這いまわっている頸の長さだけでも三十フィート以上。背中は蘇鉄の二倍ぐらいの高さのところにあって、その後に、さらに二た抱えほどもある太い尾を、長々と四十フィートも曳いていた。沼の底が隆起して、濃灰色の島が突然押し上げられたかと思われるような、形容に絶した壮大な景観だった。