Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ハムレット

怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット

久生 十蘭

Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme

Aozora Bunko

……銛打って見てえもンな。あれさ、銛打ったば、どんな気持するべ!」

ここに手馴れた銛がないのを嘆くように、無念そうに足ずりするのだった。

そのようすが、いかにも可笑しいので、みなが、ドッといっせいに笑い出した。

博士は、その声で、夢から醒まされたように顔を上げると五人のほうへ戻って来て、黙々と食事のつづきにとりかかった。機械的に口へ食物を持って行くだけで、眼は灼きつくように雷竜のほうへ注がれている。

亀井が、大きな傷痕のある眉間を、突き出すようにして、博士にたずねた。

「先生さま、あれァ、いってえ何という獣なんです」

博士の返事は、たいへん素っ気ないものだった。自分の感動を邪魔されるのを厭うように、ちょっと眉を顰めると、

「あれは、大昔に生きていた動物だ」

と、ぶっきら棒に答えた。それっきりだった。

「へえ。そいで、あいつは、悪さをしませんのですか。あんなやつにやられたら、ひとったまりもありませんからねえ」

「あれは、草を喰うやつだから、人には害をしないが、あれがもし、恐竜という肉食するやつだったらたいへんだ。われわれは、ひとりだって助かりはしない」

そして、もう何も話しかけてくれるな、というふうに手を振って見せた。