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Japanische Klassiker mit Furigana

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ハムレット

怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット

久生 十蘭

Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme

Aozora Bunko

雷竜は長大な頸を振りながら、浅瀬の上を歩きまわっていたが、そのうちに、足のほうからズブズブと沼の中へ入り、水の上に頸だけ出しながら、向うの岸のほうへ歩いて行ってしまった。

食事がすんで、いよいよ出発という時になって、清水岩吉が、この蘇鉄の樹で刳舟を作って、舟で行ったらどうだろうという意見を持ち出した。時間の経済にもなるし、陸にいる何やらという獣の難を避けることもできる。皆がかりでやれば、三日もあれば立派な刳舟ができるから、と、いうのだった。神風丸の二等運転手で、造船の心得もある清水としては、いかにもふさわしい意見だった。須田が口をはさんだ。

「ンだども、こんなとこで、三日もまごまごしてたら、追っ手に追いつかれる」

清水が意見を吐いている間、皆が心で感じていたことだった。

清水は、頷いてから、

「そのこたァ、俺だって考えねいわけじゃねい。だが、今日でもう三十五日になる。追いつくものなら、もっと早く追いついてるはずだと思うんだ。俺ァ、多寡をくくるンじゃねえが、今まで追いつかなかったものが、この三日の間に急に追いついて来るとは思われねえ。それに、もうひとつは、おらたちが刳舟にしてこの木を持ってってしまうと、やつらは嫌でも陸を大廻りしてやって来なくちゃならねえ。