Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
こちらはドンドン舟で行くのに、やつらはテクテク陸を歩いて来るとなれァ、この先、今にも追いつかれるとビクビクすることァいらなくなるわけだ。どうだろう、乗るか反るか、ひとつ三日を賭けてみべえじゃねえか」
うまくゆけば、この先、追手に追いすがられる心配がなくなる。犬のように撃ち殺されるという惨めな運命から解放される。これが、他の三人の心を動かした。みないっせいに篁の顔を眺めて、その裁断を待った。
どんな場合でも、漁場監督の篁の意見によって行動することがカムチャッカの漁場以来、一行の不文律になっていた。博士も、篁がどんな返事をするかと思って、その顔を見まもっていた。博士も清水の意見に賛成だった。舟で行くと、また別の爬虫獣を見られるかもしれないと思ったからである。
篁は、太い眉のあたりを緊張させ、物を考えるときにいつもする腕あぐらを組みながら、一分ばかり考えていたが、やがて、たったひと言、
「よし、やるべ!」
と、いった。
一同は、一度背負いかけた背嚢をまたおろすと、腰に差していた手斧を抜き取って、蘇鉄の根元に斧を入れはじめた。用心のために、土工の須田が洞門の出口で張番する役にまわった。