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Japanische Klassiker mit Furigana

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ハムレット

怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット

久生 十蘭

Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme

Aozora Bunko

窓の外に、人が一人通れるだけの蛇腹が廻っている。みなが決闘に夢中になっている間に下手の幕のうしろの窓から出て上手の窓から入り、ハムレットが幕へ凭れるのを待っていたんだ」

「小松の財産をとるつもりで、はじめから計画してやったことだったんだな」

「そうだよ、相当長く研究した。あんな馬鹿が五百万円の財産と美しい許嫁をもち、おれのような優秀な人間がただの千円の資産もないというのはどうかんがえても不合理だからね。それにあいつは本さえ読んでいればいい男だが、おれは遊ぶことと贅沢がすきだからいくらだって金がいるんだ」

「すると琴子さんも同腹だったんだな」

「もちろんそうだ。王妃の椅子は王座のすぐとなりにあるんだから、琴子が同腹でなければあんな芸当ができない、小松は知らなかっただろうが、われわれはあの事件の一年も前から関係ができていたんだ」

「それで、いったいおれになにをしろというんだ」

「話が早くていい。つまりさ、気狂いがほんとうになおっていたら、君の手でうまく小松を始末してもらいたいんだ。あいつに財産返還の請求をされたらわれわれはその翌日から無一文にならなければならない。