Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
それではまったくやりきれないからね。弁護士だの弁理士だのといううるさいやつが近づかないようにこの二十八年ずっと北山を見張りにつけてあるが、どんな方法で外部と通信しないともかぎらないからね。どうだ祖父江君、やらないかね。条件はいいんだぞ。財産の五分の一はだまって君にあげる。もちろん鮎子もやる。そのへんで手をうたないか」というのです。わたしはゆるしがたい気持になって、
「年をとって無精になったな。二百人もの見物を前において手際のいいところを見せた君なんだ。おれなんかに頼むよりさっさとじぶんでやったほうが楽だろう」といいますと阪井はせせら笑って、
「おれは小松の頭を叩いたが、突き落したおぼえはない。小松がひとりで落ちていったんだ。そのへんのところを誤解のないようにたのむ。いったいおれは良心の力を信じるから人殺しだけは絶対にやらないことにきめている。盗人も割に合わない商売だが、世の中の人を殺すぐらいくだらないことはない。どんな仕事でも人殺しの苦い味がつくとたちまち趣味が下落してしまう。おれは快楽のために小松の財産をとったのだから、じぶんでたのしみを半減させるような馬鹿はしないのだ」