Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
それで、わずかに息をつく。
咽喉の中で火が燃える。松明行列のようなものが、胃袋と口蓋のあいだを上ったり下ったりする。しかし、どうすることもできぬ。六千フィートぐらい降れば、石泉に行きあたるだろうと、たがいに慰め合った。
六月十日
一面に Emeri(金剛砂の一種)の床だ。勾配がなくなって、地面が平らになったので、地の底まで来てしまったような気がする。はるか前面に、異様な光景があった。安山岩の黒い山が、天に聳えるようにそそり立っている。黒ともつかず、濃紺ともつかず、きわめて negatif な陰鬱なようすをしている。しかし、地底に山などのあろうはずがないのだから、近づいて行って見ると、変朽安山岩が正規浸蝕谷の中へ落下して来たもので、リヒトホーヘンが、西班牙語をそのまま採用して、リア(Rias)と呼んでいる現象だということがわかった。この辺は、非常に広濶で、ところどころに「熔岩の棘」と呼ばれる、仙人掌のような恰好をした黒い塩基性の熔岩塔が立っているので、ちょうど、メキシコの沙漠の中にでもいるような気がする。強烈な、白い太陽の光のかわりに、ここには蛍光色とでもいえるような、ぼんやりした微光が Emeri の原野の上に漂っているだけである。