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Japanische Klassiker mit Furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

『君、少しひどすぎないかね。君も医者ならあんまりじゃないか――』

二人っきりになった時に、私は春日を詰った。

『――なるほど、病気にはなるかも知れんが、しかし命は助かるじゃないか。僕は医者のつとめは十分に果したのだ』

『だが、これは僕だけの想像だが、木島は本当にあの時、輸血を必要としたのだろうか……』

春日は、それを聞くとサッと顔色をかえた。しかし、しばらくして首を振りながら、

『それは君の想像にまかせる……だが、君自身は輸血をしようとは義理にもいわなかったじゃないか……。ネネは僕に感謝していたぞ。そして、木島とはただの友人にしか過ぎない、私はただあの人の地位を利用しようとして、誘いを断り切れず、ドライヴに来たのだけれど、木島が片手で運転しながら片手で私の肩を抱きすくめたので、それを振り払った途端、カーヴを切り損ってあんなことになってしまったのです、と涙を流して言っていたんだ。そして、この来月末にある公演の主役をすましたら屹度僕のところへ帰って来るというのだ。――これも、君が信じようと信じまいと、どちらでもいいのだがね、兎も角、僕も今度は病気を癒そうと思う……』