Japanische Klassiker mit Furigana
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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Lesen Sie 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.879 Zeichen · 246 Bildschirme
処へ、本当の新三郎が来た事ゆえ、ハッと思い
「貴方は新三郎さまか」
と云えば、
新「静かに/\、其の後は大層に御無沙汰を致しました、鳥渡お礼に上るんでございましたが、山本志丈があれぎり参りませんものですから、私一人では何分間が悪くッて上りませんだった」
露「よくまア入っしゃいました」
ともう耻しいことも何も忘れてしまい、無理に新三郎の手を取ってお上り遊ばせと蚊帳の中へ引きずり込みました。お露は只もう嬉しいのが込み上げて物が云われず、新三郎の膝に両手を突いたなりで、嬉し涙を新三郎の膝にホロリと零しました。これが本当の嬉し涙です。他人の所へ悔みに行って零す空涙とは違います。新三郎ももう是までだ、知れても構わんと心得、蚊帳の中で互に嬉しき枕をかわしました。
露「新三郎さま、是は私の母さまから譲られました大事な香箱でございます、どうか私の形見と思召しお預り下さい」
と差出すを手に取って見ますと、秋野に虫の象眼入の結構な品で、お露は此の蓋を新三郎に渡し、自分は其の身の方を取って互に語り合う所へ、隔ての襖をサラリと引き明けて出て来ましたは、おつゆの親御飯島平左衞門様でございます。