Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
「おい、起きろ、起きろ」
ケンがまっ先に気がついて、一同をおこした。ダビットは、足をすっかり水びたしになっていた。ケンと玉太郎はそれほどぬれていなかった。
「まだ潮はあがってくる。どこまであがってくるか分らないが、まさか天井までひたすことはあるまい。みんなこっちへかたまろう」
一同は、きゅうくつなかっこうで、奥へ集った。
どこまで水はあがってくるか。もうこのへんで停まるだろうと思いの外、水は勢いをゆるめず、水位をあげてきた。
ケンは、その頃、いやなことに気がついた。それはうしろの岩壁の穴から、空気がぬけていくということだった。もしこの穴がなかったら、洞穴は壺のようになっていて、潮が入るにつれ空気は圧縮されるけっか、海水をおしもどし、ある程度いじょうに海水を入れないですむ。ところが、壺の底に穴があいていると、空気は圧縮されないから、この洞穴はすっかり水びたしになってしまうおそれがある。いやなことは、このことだった。
四人がはいりこんだ安全の洞穴が、四人が溺死の墓穴になろうとしているのだ。
ああ、これも呪われたる運命というべきであろうと、ケンは全身に冷汗をかいた。