Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
「そうらしい。この沼の向うがわだ。そして地面の下でほえているように思う」
「ラツールさん。ぼくはこれから沼のむこうへ行って、ポチを早く助けだしてやりたいです」
「行くかね。きみが行くなら、わたしも行く。しかし玉ちゃん。すこしのことにも深く注意して、すこしずつ前進するんだね。もしもこの島が恐竜島だったら、われわれはすぐさまこの島をあとにしてのがれなければならないんだ。命の危険、いやそれいじょうのおそろしいことが恐竜島にはあるんだ」
勇敢で沈着なラツール記者も、恐竜島と地震の話になると、人がかわったように身ぶるいするのだった。
恐竜島とは、いったいどのような島であろうか。
それについて玉太郎は、前からききたいと思っていた。今もそれをしりたくなったが、ラツールのいうように、今は全身の神経をあたりへくばって前進しないと、どんな目にあうかも知れない。それゆえ聞くのは後のことにして、玉太郎はラツールのあとについて、沼のふちをまわりはじめた。
前方に茶褐色のきたならしい地はだを見せている断崖がどうも気になってならなかった。二人の目は、ゆだんなくその崖のまわりを捜査している。