Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
スコール来る
沼のふちをようやくまわって、問題の崖の下にでた。
茶褐色の土の下から、雑草がのぞいているところもある。大きなゴムの木や、太い椰子の木が重なりあって、土の下に半ばうずまっているところもある。
「玉ちゃん。ふしぎだとは思わないか」
と、ラツールはそれらのものを指して、自分の考えをのべた。
「この島は、わりあいに近頃出来たもののようだ。土が上から島をすべり落ちて来て、密林の一部をうずめたように見える」
玉太郎は、うなずいた。ラツールの説明のとおりだと思った。
「なぜそんなことが起ったのか。人間がひとりも見えない無人島で、まさか土木工事が行われようとも思われない。とにかく、もうすこしそこらを見てまわろうじゃないか」
「それがいいですね。きっとどこかに、ポチのもぐりこんだ穴があるにちがいありませんよ」
玉太郎は、すこしも早く愛犬をすくい出してやりたかった。
それから二人は、雑草をかきわけ、つる草をはらいのけ崖の下をまわってみた。むんむんと熱気がたちこめ、全身はねっとりと汗にまみれ、息をするのが苦しい。あえぎながらふらふらする頭をおさえて前進する。