Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうていのぼうけん
恐竜艇の冒険
海野 十三
Lesen Sie 恐竜艇の冒険 (きょうりゅうていのぼうけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.806 Zeichen · 22 Bildschirme
そのほかに、ときどき空へも目を向けて、飛行機に気をつける。飛行機はおどかすことができまいと思った。おどかせるのは船だけだ。船は見えたら、急いで潜航するのだ。そして船がいよいよこっちへ近づいたら、そのときにこっちはぬっと海面へ浮上する手筈にしてあった。
第一日は、大した相手にぶつからなかった。なにしろこのギネタの町は、そんなに繁盛している町ではないから、一日のうちに、入港船も出港船も一隻もないことがめずらしくないのである。だから、港外の沖合に待っていたが、その日はついに獲物がこなかったのだ。
「今日はだめだったね」
帰って来てから、ぼくはサムにいった。
するとサムは、鞄の中から海図を出してきて、卓上にひろげながら、
「今日のところでは、毎日あぶれるかもしれない。もう三十マイル沖合いに出ると、主要航路にぶつかるんだ。つまり、このへんだ。この主要航路に待ってりゃ、かなり大きい汽船が通ると思うよ。三十マイル往復はちょっと骨が折れるけれど、明日はやってみないか」
「ふーん。やってみよう」というわけで、翌日はエンジンを全速にはたらかせて遠出をした。
ぼくもサムも、昨日と今日の見張で、すっかり陽に焼けて、黒くなってしまった。