Japanische Klassiker mit Furigana
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せきべつ
惜別
Lesen Sie 惜別 (せきべつ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.984 Zeichen · 178 Bildschirme
また、下手にそんな事を言い出して、敏感な周さんをかえって窮屈がらせるような結果になっても、つまらないと思い、このたびのノオトの災難も何も、私は一さい知らぬ振りを装うていた。
ところが、一週間ほど経って、なんでも雪のひどく降っている夜だった。周さんが、頭から外套をすっぽりかぶり、全身雪で真白になって私の下宿にやって来た。
「さあ。おあがり。さあ。」と私は、この久し振りの周さんの来訪に胸を躍らせ、玄関に飛んで出て歓迎したが、周さんは、へんに尻込みして、
「いいの? 勉強中じゃない? 邪魔じゃないの?」など、ついぞいままで見せたこともないようなおどおどした遠慮の態度を示し、ほとんど私にひっぱり上げられるようにして、部屋へはいり、
「いまね、そこの美以教会に行って、その帰りなんですがね、淋しくてたまらないので、ちょっと立寄ってみたのです。お邪魔じゃない?」
「いいえ、僕はいつでも遊んでいるようなものです。しかし、教会とは、またどうしたのです。」
周さんは私と同様、キリストの隣人愛には大いに敬意を表し、十字架につかざるを得ない義人の宿命を仰恋する事に於いても敢えて人後に落ちるものでは無かったが、しかし、どうも、教会の職業的なヤソ坊主の偽善家みたいな悲愴な表情や、またその教会に通う若い男女のキザに澄ました態度に辟易して、仙台