Japanische Klassiker mit Furigana
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せきべつ
惜別
Lesen Sie 惜別 (せきべつ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.984 Zeichen · 178 Bildschirme
堂々たる演説を聞き、内心はとても感激しているのですが、しかし、他の人が大拍手して浮かれているのを見ると、どうしてもその演説に拍手が出来なくなってしまうのです。内心の感動が大きければ大きいほど、拍手なんかするのは、その演説者に対する白々しい虚礼のように思われ、かえって失礼なことではないかしら、黙っているのが本当の敬意だというような気がして、拍手の喧噪を憎みたくなって来るのです。学校の運動会の時の、応援などにも、これと同様の気持を味いました。またキリスト教に就いても、僕は、キリストの『おのれを愛するが如く隣人を愛せよ』という思想には非常な尊敬を感じ、ほとんどキリストにすがりたい気持にさえなった事もあるのですが、しかし、あの教会の大袈裟な身振りは、私の信仰を遮るのです。あなたがいつか僕にいった事があったけれど、僕は支那人のくせに、孔孟の言を口にしません。あなたたちにとっては、それは不思議な事のように思われるようですが、しかし、僕は努めて口にしない事にしているのです。僕は、まるで駄洒落のように孔孟の言を連発する人がきらいなのです。藤野先生のようないいお方でも、あの古聖賢の言をおっしゃる時だけは、僕は、はらはらしてしまうのです。