Japanische Klassiker mit Furigana
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わがじんせいかん
我が人生観
Lesen Sie 我が人生観 (わがじんせいかん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.108 Zeichen · 15 Bildschirme
早く帰ってくれよ。そして、二度と来ないでくれれば、私はそれで満足だ。
私はさきごろから「火」という小説を連載して、この中には、天下の政治家などが現れてくるから、アレ、アレ、あの野郎が政治を語る、奇怪。奴め、立候補する気かな。ほんとにそう思いこんで、ゲキレイしたり、すすめたりするのが何人もいた。
訪問客にも会いたがらない気性の奴が、天下の政治家なんてものに、なりたがる筈がないじゃないか。大学の先生方に、天下の政治についてきかれても、イヤア、どうも、ヘッヘッヘ、と答える奴が、議政壇上に立って一席ぶとうという大ゲサな考えを起すことが有りうる道理がないではないか。
しかし、私は小説家だから、小説の中では、どんな人間でも書く。政治家も書くし、天下の政治についても論じることがある。小説の中でいろんなことをしたり書いたりするのが私の商売で、私は身の程をわきまえているから、小説以外のところでは一席ぶとうとはコンリンザイ思わないのである。
しかし、文士が政治家であってはいかん、と云ってるわけではない。ゲーテはワイマールの宰相であったし、ビクトル・ユーゴーも総理大臣であったし、ずいぶん甘ったるい感傷小説の作者シャトオブリヤンのような人でも文部大臣をつとめていらッしゃった。