Japanische Klassiker mit Furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
壁張や襖地には好個のものであります。
大阪の真近くに歴史の古い堺の港があります。そこの「堺緞通」は、昔から「鍋島緞通」などと共に有名なものであります。大体室で用います敷物の類は、日本では畳がありまた座蒲団があるため、支那や中央亜細亜のような発達の跡を見せません。それ故幾種かある日本の緞通は大切に保護されてよいでありましょう。生活の様式が変りましたから、敷物の需用は大きくなるはずであります。堺ではこの仕事は一時廃れましたが、漸く再興の気運に向いました。模様と色とに注意すれば未来は待たれるでしょう。堺はまたよき刃物の産地としても、当然記憶せらるべきだと思います。小刀とか鋏とかにもよい仕事を見せます。河内の国に因んだものでは「河内木綿」が名を得ました。
摂津の国で特筆しなければならないのは、有馬郡塩瀬村の名塩で出来る紙であります。古くから「間合紙」と呼んでいるもので、雁皮を材料にし、これに細かい泥土をまぜて漉くものであります。表面が滑かな肌ざわりを持つ艶消しの紙で、他に類を持ちません。古くは書物の用紙として悦ばれました。また地袋を張るのにも好まれます。