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Japanische Klassiker mit Furigana

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てしごとのにほん

手仕事の日本

柳 宗悦

Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

我国の著名な刀工の大半は備前備中に住んだといいますから、刀作りの術がこの地方で進んだのは申すまでもありませんが、時遷って今は昔語りとなってしまいました。金物ではわずか「備中鍬」の名が残るだけでしょうか。しかし国の名と離れたことのない著名なものは、何といっても「備前焼」であります。世に「伊部焼」ともいいます。伊部はもとより備前にある町の名であります。上に釉薬を施さず焼締めたもので、色は茶褐色を呈します。これが渋い味いを示すので、早くから茶人の間に持映されました。今も煙の勢いは絶えません。岡山にはこれを売る沢山の店を見られるでしょう。しかしどの窯でもそうですが、余り茶趣味に縛られると、仕事が本道からそれて遊びごとになってしまいます。それに趣味の中に逃げるような嫌いがあって、活々したものを失います。茶器のみならず彫刻した置物の類も多いのでありますが、末期の形に沈むもの多く、これで日本を誇るわけにはゆきません。もっと平易な通常の雑器に帰ったら、見違えるほどの力を得るでありましょう。

この窯よりもむしろそういう雑器を焼く酒津の方が、注意されてよいでありましょう。