Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てがみ

手紙

久生 十蘭

Lesen Sie 手紙 (てがみ) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.158 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

「お前もへんな奴だな!」といいました。

私は一人だけの考えで、かまわず準備をはじめました。ニューギニアへ行ったら、濠洲へ渡るための土人のプラウを買わなければならないが、二人乗の刳舟の値段は、煙草二百本、ダンガリー(太織木綿)一反、あるいは手斧二梃、赤木綿二反であります。航海にいるものは、帆布、真茹、椰子の繊維で編んだ丈夫な綱、釣道具、海峡を渡るときの食料として、乾バナナ若干です。

アンボン島には、インドネシアだけの夜中のパッサール(市場)があります。パッサール・プーラン(月夜の市場)といっていますが、今夜はテンガテンガの山の上、そのつぎの晩はハロンの海岸というふうに、毎晩ところを変え、月のある晩、商人がいろいろな品物を持ってきて、夜の十二時から市を開きます。どういうところからどうして持ってくるか知らないが、欲しいものはなんでもあります。そこで私は斧一梃と赤木綿を二反買っておきました。間もなく、村上さんの出発の日がきましたので、私も隊からヒマをもらい、苦力になっておなじ輸送船に乗り、一月のはじめにアンボンを出発して、ニューギニアへ行きました。

はじめてニューギニアの景色を見ると、なんともいわれない悲しい気持になります。