Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てがみ

手紙

久生 十蘭

Lesen Sie 手紙 (てがみ) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.158 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

村上さんがむずかしいのは、なんのためだったか、いまとなっては、よくわかって居ります。そのあいだ、村上さんは、どんなに、マーどんなに辛かったでしょうと思い、それを知らないでいたマリハツ・シロウがウラメシイです。

ところで、私のおろかなねがいは、すぐ聞きとどけられました。ニューギニア本土が終ってから三日目の朝、ジャビイス島とマルグレープ島の間で、それがなければよいと心配していた、恐ろしい物音を聞きました。それは大砲をうつ音と、汽車が走る音がまじったようなすごい音で、三浬も遠くから聞えてきました。

明けたばかりの海をすかして見ますと、一匹が半町四方もあるような大※(「魚+覃」、第3水準1-94-50)が二十匹ばかり、かわるがわる高く空に飛びあがっては、ダイナマイトの爆発するような音をたてて平らに海の上へ落ち、魚の群をおどかして、食べやすいように一カ所に集めながら、だんだん舟のほうへ追いこんでくるのであります。私は大きな声で、

「モー、これが最後です。二人とも、骨まで砕かれてしまうでしょう」と叫びますと、村上さんは舟底に肱を立てて身体を起し、まったく静かな声で、