Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつをつくってもらいたいひとびと
探偵小説を作って貰い度い人々
国枝 史郎
Lesen Sie 探偵小説を作って貰い度い人々 (たんていしょうせつをつくってもらいたいひとびと) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.658 Zeichen · 4 Bildschirme
しかし由来語学堪能で、外国の名作ばかり見ている人は、一種の気遅れを心に感じ、創作の筆が鈍るものである。或いは同氏も其一人かもしれない。しかし小酒井不木氏ありて、翻訳と紹介と創作と、三方面に筆を執り、どの方面でも第一流、殊には有名な「手術」以後、その創作には光彩を増し、凄惨酷烈な解剖の筆は、殆ど類を見無い程である。
では森下雨村氏と雖も気遅ればかりを標榜し(或いは然うでは無いかもしれぬが)創作をしないという事は、些か当を得ないようである。
劇に評論に髷物に、至る処として可ならざる無き、才人伊藤松雄氏などは、もう明日にも筆を執って、探偵小説を作る可きである。その新鮮な筆触は、探偵小説には好適である。もう病気も癒ったというから、令夫人携帯で戸山ヶ原ばかりを、散歩するにも及ぶまい。と、僕とは従兄弟だけにエグイ事も云って置く。勉強なさい勉強なさい。正岡蓉氏の軽快文学を、僕は非常に好きである。非常に非常に好きである。同氏がああいう筆法を以て、探偵小説を作ったなら、一特色を為すに違いない。米田華舫氏の軽快文学も、僕は非常に好きである。一味支那趣味の雑ったあたり、誠に捨て難いものがある。